お電話はこちら(022-221-3164)
 
メールフォームはこちら
 
メールマガジンはこちら

  

トップ
顧問契約
就業規則
手続代行
社員研修
TEAM ACADEMY
料金表
お問合せ
作成日:2026/03/27
採用ブランディングと連動する就業規則の作成法

採用ブランディング時代に求められる「見せる就業規則」と企業の新しい課題

近年、「採用ブランディング」という言葉が企業経営の中で重要なテーマとして語られるようになりました。求人広告や採用サイトのデザイン、SNSでの発信など、企業の魅力をどのように伝えるかに注力する企業が増えています。しかし、私が多くの企業の労務相談に関わる中で強く感じているのは、“見せ方”だけを整えても人材は定着しないという現実です。そして、そのズレが大きく表れるのが「就業規則」の存在です。
従来、就業規則は「社内向けのルールブック」として位置づけられ、外部に見せることを前提としていないケースがほとんどでした。しかし現在は状況が大きく変わっています。求職者は企業のホームページや口コミサイト、SNSなどを通じて、働き方や社内制度に関する情報を事前に収集しています。その中で、「実際にどのようなルールで運用されているのか」という点も重要な判断材料になっています。つまり、就業規則は単なる社内文書ではなく、「企業の姿勢を示す情報」として見られる時代になっているのです。
私が関わったある企業では、「風通しの良い職場」「柔軟な働き方」を採用サイトで打ち出していました。しかし実際の就業規則を確認すると、古い規定のままで柔軟性のない勤務ルールが定められており、現場の運用とも乖離していました。その結果、入社後に「話が違う」と感じた社員が早期に離職してしまうという問題が発生していました。採用ブランディングと実際のルールが一致していなかった典型的なケースです。
このようなズレは、企業にとって大きなリスクになります。採用時には魅力的に見えても、入社後にギャップがあれば信頼を失い、結果として離職につながります。つまり、採用ブランディングを成功させるためには、「見せ方」と「実態」を一致させることが不可欠なのです。
そこで重要になるのが、「見せる就業規則」という考え方です。これは単に就業規則を公開するという意味ではなく、企業の理念や働き方と整合性の取れたルールを設計するということです。例えば、「挑戦を評価する会社」であれば、その姿勢が評価制度や人事ルールに反映されている必要があります。「働きやすさ」を強みとするのであれば、労働時間や休暇制度が実態として機能していることが求められます。
私が多くの企業を見てきて感じるのは、就業規則は単なるルールではなく「企業の価値観を言語化したもの」であるということです。だからこそ、採用ブランディングと切り離して考えることはできません。むしろ、就業規則こそが企業の本質を最も正確に表すツールとも言えます。
これからの時代、採用に強い企業になるためには、「魅力的に見せること」だけでなく、「中身を整えること」が求められます。その中心にあるのが就業規則です。本記事では、採用ブランディングと連動した就業規則の考え方と、実務的な設計ポイントについて詳しく解説していきます。

採用ブランディングと就業規則が切り離せない理由

求職者が企業を見る視点と就業規則の関係性

求職者が企業を選ぶ際の視点は、ここ数年で大きく変化しています。以前であれば、「給与」「勤務地」「労働時間」といった条件面が重視される傾向がありましたが、現在ではそれに加えて、「どのような働き方ができるのか」「どんな価値観の会社なのか」といった“中身”を見る視点が強くなっています。私が企業の採用や労務相談に関わる中でも、「条件は悪くないのに人が集まらない」という企業の多くは、この視点の変化に対応できていないケースが目立ちます。
特に最近の求職者は、入社前の段階で企業の実態をできるだけ正確に把握しようとします。採用サイトの情報だけでなく、口コミサイト、SNS、社員の発信など、多角的に情報を収集しています。その中で、「実際にどのようなルールで運用されているのか」という点は非常に重要な判断材料になります。そして、この“ルールの実態”を最も端的に表すものが就業規則なのです。
例えば、企業が「柔軟な働き方ができる会社」と発信していたとしても、就業規則の中身が厳格な勤務時間管理や画一的な運用になっていれば、求職者は違和感を覚えます。私が関わったある企業でも、「自由な社風」をアピールしていたにもかかわらず、就業規則には細かい行動制限や旧来型のルールが残っており、面接の段階でそのギャップに気づいた求職者が辞退するケースがありました。企業としては良かれと思って発信している内容でも、ルールとの整合性が取れていなければ信頼を損なうことになります。
また、求職者は「制度があるかどうか」だけでなく、「それが実際に使えるのか」という点も見ています。例えば、育児休業制度やテレワーク制度が就業規則に定められていても、実際には利用しにくい雰囲気がある場合、その企業は「制度はあるが実態が伴っていない会社」と評価されてしまいます。私の経験でも、制度自体は整っているのに運用が追いついていないことで、採用に苦戦している企業は少なくありません。
このように考えると、就業規則は単なる社内ルールではなく、「企業の本音が表れる資料」と言えます。どのような働き方を認めているのか、どのような価値観を大切にしているのかが、条文の中に表れているのです。求職者はそれを敏感に感じ取り、自分に合う会社かどうかを判断しています。
私が多くの企業を見てきて感じるのは、採用に強い企業ほど「見せる情報」と「実際のルール」が一致しているという点です。採用サイトで伝えている内容が、そのまま就業規則や運用に反映されているため、求職者にとって安心感があります。逆に、この一致が取れていない企業では、採用段階でのミスマッチや入社後の早期離職が起きやすくなります。
これからの採用においては、就業規則を単なる内部文書として扱うのではなく、「求職者から見られている前提」で設計することが重要になります。企業の魅力を伝えるためには、表面的な発信だけでなく、その裏付けとなるルールの整備が不可欠なのです。

採用に強い会社が実践している就業規則の特徴

「働きたくなる会社」をつくるルール設計のポイント

「働きたくなる会社」をつくるうえで重要なのは、単に制度を充実させることではなく、企業の価値観と一致したルール設計ができているかどうかです。私がこれまで多くの企業の就業規則を見てきた中で感じるのは、採用に強い企業ほど「ルールが企業の考え方を体現している」という共通点があるということです。逆に、人材が定着しない企業では、ルールと実態、そして企業の発信内容がバラバラになっているケースが目立ちます。
まず重要なのが、「何を大切にする会社なのか」を明確にすることです。例えば、「挑戦を評価する会社」であれば、失敗に対する扱いや評価制度の中にその考え方が反映されている必要があります。しかし実際には、「挑戦を歓迎する」と掲げているにもかかわらず、評価制度は減点方式でミスを厳しく評価する仕組みになっている企業も少なくありません。このような状態では、社員は安心して挑戦することができず、結果として企業のメッセージと実態にギャップが生まれてしまいます。
私が関わったある企業では、「自律的に働く人材を育てたい」という方針を掲げていましたが、就業規則は細かい行動ルールで縛る内容になっていました。例えば、業務の進め方や報告方法が過度に細かく規定されており、現場では「自由に考えて動くことが難しい」という声が上がっていました。そこで、ルールの見直しを行い、「何を守るべきか」と「任せるべきか」を整理した結果、社員の主体性が徐々に高まり、職場の雰囲気も大きく変わったのです。
次に重要なのが、「制度を実際に使える状態にすること」です。例えば、フレックスタイムやテレワーク制度を導入していても、上司の理解がなければ実質的に利用できないというケースは多くあります。私の経験でも、「制度はあるが使えない」という状態が続いたことで、社員の不満が蓄積し、離職につながった企業がありました。ルール設計においては、「制度として存在するか」だけでなく、「現場で機能するか」という視点が不可欠です。
さらに、「分かりやすさ」も重要なポイントです。就業規則が難解で形式的な内容になっていると、社員は内容を理解しきれず、結果としてルールが形骸化してしまいます。一方で、採用に強い企業では、ルールの目的や意図が分かりやすく伝えられており、社員が納得して運用できる状態になっています。ルールは“守らせるもの”ではなく、“理解されるもの”であることが重要です。
私が多くの企業を見てきて感じるのは、「働きたくなる会社」は制度が多い会社ではなく、ルールに一貫性がある会社だということです。企業の理念、採用時のメッセージ、就業規則、そして実際の運用がつながっている企業ほど、求職者にも社員にも信頼されやすくなります。
これからの時代、就業規則は単なるルールブックではなく、「企業の魅力を伝える設計図」としての役割を持ちます。だからこそ、形式的に整えるのではなく、自社の価値観や働き方としっかり向き合いながら設計することが、「働きたくなる会社」をつくるための重要なポイントになるのです。

採用ブランディングと連動させる就業規則の作成ステップ

理念・制度・運用を一貫させるための具体的手順

理念・制度・運用を一貫させることは、採用ブランディングと就業規則を連動させるうえで最も重要なポイントです。しかし実際の現場では、「理念はあるが制度に反映されていない」「制度はあるが現場で運用されていない」といった分断が起きている企業が少なくありません。私がこれまで関わってきた企業でも、この“ズレ”が原因で採用のミスマッチや早期離職につながっているケースを数多く見てきました。
では、理念・制度・運用を一貫させるためには、どのような手順で進めればよいのでしょうか。まず最初に行うべきは、「自社の理念や価値観を言語化すること」です。ここが曖昧なまま制度設計を行ってしまうと、ルールが場当たり的になり、一貫性が生まれません。例えば、「挑戦を重視する」「チームワークを大切にする」「ワークライフバランスを尊重する」といった方針を明確にし、それを具体的な行動レベルまで落とし込むことが重要です。
次に行うのが、理念を制度に落とし込む作業です。ここで重要なのは、「理念に合ったルールになっているか」という視点です。例えば、「成果を重視する会社」であれば評価制度は成果に連動している必要がありますし、「柔軟な働き方」を掲げるのであれば、労働時間や勤務場所に関する規定もそれに対応したものになっている必要があります。私が関わった企業でも、理念と制度のズレを見直すことで、社員の納得感が大きく向上したケースがありました。
三つ目のステップが、制度を現場で運用できる形に整えることです。ここが最も重要であり、かつ見落とされがちなポイントです。どれだけ良い制度を設計しても、現場で使われなければ意味がありません。例えば、評価制度を整備しても、上司が適切にフィードバックできなければ機能しませんし、柔軟な働き方の制度があっても、現場の理解がなければ利用されません。制度設計と同時に、運用方法やルールの共有、管理職への教育などを行うことが不可欠です。
さらに重要なのが、定期的な見直しの仕組みを持つことです。企業の成長や環境の変化に伴い、理念の解釈や制度の在り方も少しずつ変わっていきます。私の経験でも、一度整備した制度を見直さずに放置したことで、再びズレが生じてしまった企業は少なくありません。定期的に「理念と制度と運用が一致しているか」を確認することが、長期的な一貫性を保つために重要です。
私が多くの企業を見てきて感じるのは、この三つが揃っている企業ほど「言っていることとやっていることが一致している」という点です。そしてその一貫性が、求職者にとっての信頼につながり、結果として採用力や定着率の向上に直結しています。
理念は掲げるだけでは意味がなく、制度は作るだけでは機能せず、運用は属人的では持続しません。この三つを一つの流れとして設計することが、これからの企業に求められる重要な視点です。採用ブランディングを本当に機能させるためには、見せ方だけでなく「中身の一貫性」を整えることが不可欠なのです。

まとめと結論(経営者・人事担当者向け)

採用ブランディングが重要視される現在において、企業が本当に意識すべきことは「魅力的に見せること」だけではありません。これまで見てきたように、採用に強い企業ほど、発信している内容と実際のルール、そして現場の運用が一貫しています。一方で、就業規則が古いまま放置されていたり、理念と制度がかみ合っていなかったりする企業では、採用段階でのミスマッチや入社後の早期離職が起きやすくなります。
私がこれまで多くの企業の労務相談に関わる中で強く感じているのは、就業規則は単なる「守るためのルール」ではなく、「企業の姿勢そのものを表すツール」であるという点です。どのような働き方を認めているのか、どのような人材を求めているのか、そしてどのような価値観を大切にしているのか――これらはすべて就業規則に表れます。だからこそ、採用ブランディングと切り離して考えることはできません。
経営者・人事担当者にとって重要なのは、「採用のための発信」と「社内のルール」を別々に考えないことです。例えば、「挑戦できる環境」を打ち出すのであれば、評価制度や人事制度もそれに連動している必要があります。「働きやすさ」をアピールするのであれば、労働時間や休暇制度が実際に機能していることが求められます。この一致が取れている企業ほど、求職者からの信頼を得やすくなり、結果として採用力と定着率の両方が高まります。
また、就業規則は一度作成して終わりではなく、企業の成長や環境の変化に応じて見直していく必要があります。働き方が多様化し、求職者の価値観も変化している中で、過去のルールのままでは現場とのズレが生じやすくなります。私の経験でも、就業規則を見直したことで採用状況や社員の定着率が改善した企業は少なくありません。ルールの見直しは単なるリスク対策ではなく、企業の魅力を高める取り組みでもあるのです。
これからの時代、採用に強い企業とは「魅力をうまく伝えられる会社」ではなく、「実態として魅力がある会社」です。そしてその土台となるのが、理念・制度・運用が一貫した就業規則です。表面的なブランディングだけではなく、その裏付けとなるルールを整えることが、長期的に見て企業の大きな強みになります。
ぜひこの機会に、自社の就業規則が現在の採用方針や職場環境と一致しているかを見直してみてください。就業規則を“見せる前提”で整備することが、これからの採用競争を勝ち抜くための重要な一歩になるのです。

採用力を高めるための就業規則整備サポートのご案内

採用活動において「他社との差別化」が求められる中で、多くの企業が採用サイトや広告、SNS発信に力を入れています。しかし、私がこれまで多くの企業の労務相談に関わる中で強く感じているのは、採用力の差は「見せ方」ではなく「中身の整備」によって生まれているという点です。そして、その中核にあるのが就業規則です。
実際の現場では、「採用はうまくいかないが、何を改善すればよいか分からない」という相談を多くいただきます。話を詳しく伺うと、採用活動自体は工夫されているものの、就業規則が長年更新されていなかったり、企業の発信内容と実際のルールにズレがあったりするケースが少なくありません。例えば、「柔軟な働き方」を掲げているにもかかわらず、就業規則には画一的な勤務ルールが残っているといった状況です。このような状態では、求職者に魅力が伝わりにくいだけでなく、入社後のミスマッチにもつながります。
私が関わったある企業でも、採用に苦戦していた原因を整理していくと、「就業規則と採用メッセージの不一致」が大きな要因になっていました。そこで、企業の理念や求める人材像を整理し、それに合わせて就業規則の見直しを行ったところ、採用面接での反応が変わり、内定承諾率も改善したというケースがあります。就業規則を整備することは、単なるリスク対策ではなく、企業の魅力を言語化する作業でもあるのです。
社会保険労務士による就業規則整備サポートでは、単に法令に適合したルールを作るだけではなく、「採用ブランディングと整合するか」という視点を重視します。企業の理念や働き方の方針を丁寧にヒアリングし、それを評価制度や勤務ルール、育成の仕組みへと落とし込むことで、企業の魅力が一貫した形で伝わる就業規則を設計していきます。
また、制度は作るだけでは意味がありません。実際に現場で運用されることが重要です。そのため、管理職への説明や運用ルールの整理、必要に応じた見直しのサポートなど、継続的に機能する仕組みづくりも支援します。これにより、「制度はあるが使われていない」という状態を防ぐことができます。
採用力を高めるためには、表面的な魅力づくりだけでなく、「実態として魅力のある会社」であることが求められます。その土台となるのが、理念・制度・運用が一貫した就業規則です。
もし「採用がうまくいかない」「入社後のミスマッチが多い」「就業規則が現状に合っていない」と感じている場合は、一度専門家の視点から現状を整理してみることをおすすめします。社会保険労務士は、企業の実情に寄り添いながら、採用力と定着率の向上につながる就業規則整備をサポートいたします。これからの採用競争を勝ち抜くためにも、ぜひ就業規則の見直しをご検討ください。
高山社労士事務所
対応エリア:全国(オンライン可)
TEL:022-221-3164
メール:t-sh-j@takayama-office.jp
営業時間:平日9:00〜18:00(土日祝お休み)
                            ビジトラアワード