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作成日:2026/01/27
人事評価制度との連動で進化する就業規則の活用法

人事評価と就業規則がバラバラではマズイ時代に

多くの企業では「人事評価制度」と「就業規則」は別々に管理・運用されており、それぞれが独立した制度として存在しています。しかし、現在の人材マネジメントにおいては、この二つの制度が“連動していないこと”こそが、大きな経営ロスにつながっているという認識が広まりつつあります。就業規則が「最低限のルール」だけを定める“守りのツール”にとどまっている一方で、人事評価制度は“会社の期待”を示すツールとして、実際の処遇と必ずしも結びついていない――。このような構造が、従業員の納得感やモチベーションを損ね、組織の停滞を招いているのです。
一方で、評価制度と処遇、そしてその根拠となる就業規則が連動している企業では、「評価→処遇→ルール」の流れが明確になり、社員にとっても「自分が何を期待され、どうすれば評価されるのか」が可視化されます。これは、単なる人事管理の合理化という枠を超えて、“組織文化の再構築”にもつながる動きです。特に中小企業においては、制度が属人的に運用されてきた反面、基準のあいまいさが原因でトラブルが発生したり、優秀な人材の離職を招くといった事例も少なくありません。
今、多くの企業が直面しているのは「定着率の低下」「人材の多様化」「成果主義への対応」といった、人事領域の構造的な課題です。これらの問題を解決するためには、評価制度の見直しだけでは不十分であり、就業規則という“法的かつ制度的な裏付け”との接続が不可欠です。そして、評価と処遇をルール化・文書化し、全社員が理解し納得できる仕組みを整えることこそが、企業の持続的成長の基盤になるのです。
こうした観点から、就業規則を単なる「リスク対策ツール」としてではなく、「経営と人事をつなぐ戦略文書」として再構築する動きが、今後ますます重要になってくるでしょう。社会保険労務士としても、評価制度と就業規則の連動支援は、企業支援の最前線に位置づけられるテーマです。

就業規則と人事評価制度の連動が求められる背景

変化する人材マネジメントと制度設計のポイント(社会保険労務士の視点)

近年、人材マネジメントの現場では「成果主義」「多様性対応」「エンゲージメント向上」といったキーワードが急速に浸透しています。終身雇用・年功序列の時代とは異なり、従業員一人ひとりの価値観や働き方のニーズが多様化し、それに対応する制度設計が企業に求められるようになっています。その中でも、「評価制度」と「就業規則」の一体的な整備は、今や避けては通れない課題となっています。
従来の就業規則は、労務トラブルを回避するための“守り”の文書として位置づけられてきました。しかし、現代の人事戦略では「制度の根拠」として就業規則が機能することが重要です。たとえば、等級制度に基づく役職設定、評価結果に応じた昇給・賞与のルール、懲戒や降格の基準などが、曖昧なままでは社員の納得感を得られず、結果的にトラブルや離職につながるリスクがあります。
このような背景を踏まえ、私が考える評価制度の重要ポイントは、「ルールと運用の整合性」と「社員に伝わる明確さ」です。評価制度は制度だけが整っていても機能せず、処遇と連動しなければ意味を持ちません。その評価基準や運用プロセスを明文化し、就業規則や賃金規程にしっかりと落とし込むことで、企業としての一貫性を示すことができます。
また、法改正への対応や判例の動向を踏まえたリスクヘッジも、社労士の重要な役割です。たとえば、能力不足を理由とした降格・減給を実施するには、評価制度と就業規則に明確な規定が必要であり、そうでなければ不当な人事措置と見なされかねません。就業規則を“評価制度の裏付け文書”として設計することが、企業を守り、従業員の納得を得るための前提となります。
評価制度と就業規則を別物と捉えるのではなく、連動した一つの仕組みとして捉える――。この視点が、変化の時代を乗り越える人事戦略の土台です。社会保険労務士である私は、その制度設計を現実の職場に即してサポートし、企業の成長を制度面から支えています。

人事評価制度と連動した就業規則の設計事例

評価基準・等級制度・処遇ルールとの接続方法

人事評価制度を有効に機能させるには、評価結果を単独で終わらせず、等級制度や処遇ルールと一貫した流れで接続することが不可欠です。評価結果が給与・賞与・昇進・教育機会に結びつかない場合、社員は制度に対して不信感を抱き、モチベーションの低下や離職リスクが高まります。そこで私が提案しているのが「評価→等級→処遇(賃金)」の連動設計です。
まず、評価基準は「何を期待され、どのような行動・成果が求められているか」を示すものであり、ここが曖昧だと制度全体が形骸化します。定性的な行動評価(コンピテンシー)と定量的な成果評価のバランスを取りながら、役職や職種ごとにカスタマイズされた基準を設ける必要があります。そしてその基準が、どの等級に該当するのかを明確にリンクさせることが次のステップです。
等級制度とは、組織内の職務価値や責任の度合いに応じた「格付けルール」であり、ここに評価結果を接続させることで、昇格・降格の判断根拠が生まれます。たとえば「等級3の要件を3年連続で満たせば等級4に昇格」といったルールを明文化することで、社員にとってキャリアの見通しが立ちやすくなり、納得性の高い評価運用が可能になります。
さらに重要なのが、等級ごとの「処遇ルール」の明確化です。基本給のレンジ、役職手当、賞与支給率、教育訓練の対象など、各等級に応じた処遇内容を明示し、それを就業規則や賃金規程に盛り込むことで、法的な裏付けを持たせつつ制度としての一貫性を保ちます。これにより、社員の処遇が「評価に基づいて決まる」という信頼感が醸成され、組織の安定と定着率向上につながります。
この一連の仕組みを構築するには、評価制度に詳しいだけでなく、労働基準法や賃金に関する法的知見を有する社会保険労務士の支援が非常に有効と考えます。評価から処遇までを“つながる制度”として設計し、かつそれを就業規則に組み込むことで、制度は“会社の意図が伝わる仕組み”へと進化します。評価制度を導入したが成果が出ていない企業こそ、この接続設計が求められているのです。

社会保険労務士が支援する制度設計のプロセス

制度の見直し、社内説明、定着支援の流れ

人事評価制度と就業規則の連動を実現するためには、単に制度を設計するだけでなく、「見直し→説明→定着」という三段階の流れを丁寧に進めることが不可欠です。制度は作ることよりも“浸透させること”が難しく、社内に理解されなければ形骸化し、運用負担ばかりが増す結果にもなりかねません。だからこそ、私は特に制度構築後のプロセス設計を重視しています。
まず「制度の見直し」においては、現状の人事制度や就業規則を分析し、何が形骸化し、何が不足しているかを洗い出す作業がスタート地点です。ここで重要なのは、現場ヒアリングや管理職インタビューを通じて“実際の運用とのズレ”を把握することです。机上の制度ではなく、現場に即した評価基準や処遇ルールを再構築し、それを就業規則や賃金規程に法的に落とし込んでいきます。
次に「社内説明フェーズ」では、制度の趣旨と運用ルールを明確に伝えることが求められます。特に中小企業では、評価が「好き嫌い」や「感覚」で行われているという誤解を払拭することが肝要です。そのためには、管理職に対する評価者研修や、従業員向けの説明会を実施し、「何をどう評価し、どう処遇が決まるか」を明示する必要があります。この説明が不十分なまま運用を始めると、不信感や混乱を招き、制度が短期間で形骸化してしまいます。
そして最後が「定着支援」です。制度が社内に定着するには、評価実施のフォロー、フィードバック面談の支援、トラブル時の対応相談など、継続的な支援体制が欠かせません。また、運用開始後に出てくる「実際にはこうした方が良い」といった現場の声を拾い、年1回程度の見直しサイクルを回すことも大切です。制度は一度作って終わりではなく、企業の成長とともに“育てる”ものだという意識が必要です。
社会保険労務士である私はこのプロセス全体を俯瞰し、「設計者」であると同時に「運用支援者」として伴走する役割を担います。制度が実際に機能し、組織文化として根付くまでの支援こそが、企業が求める真のポイントと言えるでしょう。

トラブル予防と組織活性化を同時に叶えるために

実務上よくある課題と“見える化”の重要性

評価制度や就業規則を導入・整備しても、現場でうまく機能しない――。これは人事制度に関する相談で非常によく耳にする課題です。評価と処遇の不一致、評価者ごとのバラつき、社員の納得感の欠如など、実務上で生じる問題の多くは、「制度が見えない」ことに起因しています。つまり、“見える化”ができていないのです。
たとえば、評価項目が抽象的すぎて「どこを評価されているのかわからない」といった声や、等級や昇給のルールが就業規則に明記されておらず、「なぜあの人が昇格したのか説明がつかない」といった不信感が挙げられます。こうした状況では、制度そのものの信頼性が揺らぎ、努力する意欲や組織へのエンゲージメントが低下してしまいます。
また、評価者側の課題としては、「何をどう評価すればいいかわからない」「基準が人によって違って見える」といった混乱が生じがちです。評価基準が明文化されておらず、教育や運用支援が不足していると、評価の質も統一感も担保できません。これにより、評価をめぐるトラブルや不満が表面化し、制度改定のたびに現場の抵抗を受ける原因にもなります。
そこで、私が特に重視しているのが、制度全体の“見える化”です。具体的には、以下の3つの視点での整備がポイントになります。
1つ目は、「制度の構造」の見える化。評価基準→等級→処遇の流れを図解化し、誰にでも理解できるように整理します。
2つ目は、「基準・ルール」の見える化。評価項目、配点基準、昇給や昇格の条件などを明文化し、就業規則や社内資料に記載します。
3つ目は、「運用プロセス」の見える化。評価の時期、面談フロー、社員へのフィードバックの方法を定め、手順として周知します。
このような“見える化”を通じて初めて、社員は「公平な仕組みがある」と感じ、制度に対して前向きな姿勢を持つようになります。また、評価者側も指針が明確になることで、迷いなく評価ができるようになります。
制度設計だけで終わらせず、それを「伝わる仕組み」「運用できる仕組み」に落とし込むこと。これが、実務で成果を出すために最も重要なポイントであり、まさに社会保険労務士の伴走支援が活きる場面です。

まとめと結論(就業規則は「経営と人事をつなぐ」ツール)

就業規則は単なる「会社のルールブック」ではありません。現代の人事戦略においては、評価制度や処遇制度との連動を図ることで、組織の方向性を社員に伝え、行動を促す“経営ツール”としての役割を担うべき存在です。特に、評価と処遇の整合性、等級や昇給基準の透明性が重視される今、就業規則を起点に制度設計を行うことで、企業全体の一体感と納得感を生み出すことができます。
本来、評価制度とは「期待される行動や成果を明示し、その達成度を測る仕組み」です。そして、評価の結果が昇格・昇給・処遇に反映されるという流れを“制度として”保証するのが就業規則の役割です。これらがつながって初めて、社員は「何をすれば評価され、どう報われるのか」を理解し、納得をもって日々の業務に取り組むことができるのです。
また、法的観点から見ても、就業規則は労働条件や職場ルールの根拠文書であり、処遇に関する重要なルールを定めていない、あるいは曖昧な表現で済ませていると、トラブル時に会社側の立場が弱くなる恐れがあります。逆に、評価制度の構造や昇格・昇給の基準を就業規則や賃金規程にしっかり明文化しておけば、法的リスクを抑えながら、制度の公正性も担保できます。
日々の活動を通じて感じるのは、就業規則の活用次第で「人事の課題」は大きく改善できるということです。形だけの規程ではなく、「経営方針」「人事制度」「職場運用」が就業規則の中に落とし込まれていれば、それはまさに“経営と人事をつなぐハブ”となります。そして、それを社員が理解できる形で社内に浸透させることが、持続可能な制度運用の第一歩です。
これからの時代、制度は“作って終わり”ではなく、“伝わり、機能し、育つもの”でなければなりません。就業規則を再定義し、経営と人を結ぶ戦略文書へと進化させること――それこそが、企業の組織力と競争力を高める鍵となるのです。

社会保険労務士に相談するメリットとサポート内容(全国対応可能)

人事制度や就業規則の整備に取り組む企業にとって、社会保険労務士の存在は単なる「法令遵守の確認者」ではありません。むしろ、制度が実際に機能するように設計し、職場に浸透させるための“伴走支援者”としての役割が強く求められています。法改正や判例を踏まえた制度のリスクチェックはもちろん、評価制度・等級制度・処遇ルールとの連動設計、社内説明支援、運用改善のアドバイスなど、広範囲にわたる専門的な支援が可能です。
第一のメリットは、制度構築における「法的リスクの低減」です。社会保険労務士は労働基準法、労働契約法、均等法などの労働関連法に精通しており、就業規則や人事制度が法的に適正であるかを確認できます。これにより、後々の労務トラブルや行政指導を未然に防ぐ体制づくりが可能になります。
第二のメリットは、「現場に即した制度の設計」です。多くの企業で起こる問題は、制度が“理論先行”になり、現場の運用と乖離してしまうことです。社会保険労務士は企業内の実態や従業員の働き方、評価運用の実務を踏まえた上で、等級・評価・処遇の連動性を担保する制度構築を行います。さらに、必要に応じて評価者研修や従業員向けの説明資料の作成支援も対応可能です。
第三のメリットは、「制度の定着と改善への伴走」です。制度は作って終わりではなく、運用の中で課題が見え、改善していくものです。定着支援として、評価運用後のフィードバックや、年次見直しのタイミングでの助言を行うことで、制度が企業文化として根づくようサポートします。特に、社内説明や合意形成において“第三者の専門家”としての立場で入ることで、社員の理解と信頼を得やすくなる点も大きな強みです。
さらに、オンライン対応により、全国どこからでも相談が可能です。地方企業や多拠点展開している企業においても、同一の基準で制度支援を受けられる体制が整っているため、地域差に左右されることなく、質の高いコンサルティングを実現できます。
就業規則や人事制度を「作る」だけでなく「活かす」ために、社会保険労務士への相談は、経営者の強力な選択肢となるはずです。
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